Itak “Shaggy” Tojoくん。
このブログを始めて3か月以上が経過し、設定した全てのカテゴリーに記事が入り、そろそろいいかなと思って、Face Bookのタイムラインで存在を告知した。それまで部分的にInstagramのストーリーズや、Xなどでは、マンガの「それいっとこライトくん」を投稿してみたりしてたが、サイトそのものの告知はまだしてなかったのだ。
そもそも独自ドメインを取得してまで、Webマガジンの体裁でこのブログをやりたかった理由は、まずFace Bookで長文を載せても、レイアウト的にも読みづらいし、自由度が少ないということ。そして率直にFace Bookではやりたくなかった。ワザワザ文章を書いているのだから、もちろん誰かにそれを読んでもらいたい気持ちが無いと言ったら嘘になるが、ただ単純に執筆欲を満たしたかった。そう、僕は文章を書きたかったのだ。
前置きはさておき、Webマガジンとしてコンテンツが充実し、この状態ならもうちょい告知していいかなと思い、FBにURLを晒した。すると割と早い反応がメッセンジャーにあった。送信元は茅ヶ崎在住のラスタマン、Itak “Shaggy” Tojoこと、東條稔彦氏であった。
その東條氏からのメッセージは「今度のマイカ・シェマイアのツアーのことを取り上げてくれませんか?」とのことだった。
彼との出会いは1993か4年頃まで遡る。茅ヶ崎サザン・ビーチの真ん前にあった伝説のクラブ「Ting A Ling」。彼はそこのスタッフであった。
「Ting A Ling」の前身は「World」という店で、僕の知人のDJ KEROが立ち上げたクラブだった。その「World」は割とあっさり半年ぐらいで閉店した。せっかく出来たハコなのにと、多くの音楽好きが落胆したものだった。そんな中、Yellow Dog(マリちゃんの店ね)というバーの常連客だった、通称ニシヤンこと、西田さんなる人物が、唐突にその「World」を居抜きで引き継ぐと言い出したのだ。割と無口で大人しい印象の人だったニシヤンがそう言い出したので、意外に思ったのを覚えている。
そして「Ting A Ling」と名付けられたその店の音響機材として、僕らBrain Busterのスピーカーを使わせて欲しいと頼まれたのであった。これが僕と茅ヶ崎の縁の、本格的な始まりである。
開業した「Ting A Ling」に東條はいた。 ジャマイカで”Bobo Dread”と言われる、まだ伸ばし始めのドレッドヘアの状態で、店のスタッフとしてバーカンやら何やらニシヤンをサポートしていた。その後の大磯ロッカーズに繋がる、湘南ルーツ・レゲエ・シーンの原点とも言えそうなバンド、通称ニシヤン・バンドでも活動していた。ニシヤンはキーボーディストであったのだ。
その出会い以降、東條氏はルーツ・ロック・レゲエを極めるべく、強い信念を持って、30年以上に渡り不退転の意思で活動を続け、そのドレッド・ロックスも足首に至り、更にそれを折り曲げて腰の高さに届くまで伸びた。地上2階から垂らして地面に着くぐらいだろう。(どんなだっ!!)そのドレッドヘアをリュックに入れて背負って精力的に動き回る彼の姿は、見た人に2度見させるインパクトがあるのだ。
その東條氏からのメッセージは「茂呂さん、ブログ始めたんですね。よかったら、今度のマイカ・シェマイアのツアーのことを取り上げてくれませんか?」とのことだった。以前、Webマガジン「湘南POW POW online」で僕が彼の活動のことを取り上げたこともあったし、何より、彼は僕が音楽ライターとして活動していた頃のことを知っているので、そう思ったのだろう。
そういう情報提供するタイプのブログじゃ無いし、ここで紹介してもあまりプロモーションにはならないとは思うのだが、ここでの流儀の中でならそれも出来ると思い、今回このテキストを打っている。
それでは「マイカ・シェマイア ジャパン・ツアー 2023」について紹介していこう。
以下のテキストは東條氏に提供してもらった資料による。
All Di Best Music & WeGeneration Music presents ✴︎MICAH SHEMAIAH Japan Tour 2023 ✴︎
Micah Shemaiah =初来日 #マイカシェマイア
•11/2 (Thu) TOKYO 東京 – 新宿 Shinjuku OPEN
•11/3 (Fri) FUKUOKA 福岡 – ROOTS FESTIVAL (ポーン太の森キャンプ場)
•11/4 (Sat) MIYAZAKI 宮崎 – ROOTS FESTIVAL (CINEMA HEAVEN)
•11/8 (Wed) OKAYAMA 岡山 – One O Eight
•11/11 (Sat) SAITAMA 埼玉 – Easy Goings
•11/12 (Sun) TOKYO 東京 – 渋谷 Shibuya FAMILY
マイカ・シェマイアはレゲエの発祥地キングストン市で生まれ、ラスタファリアンコミュニティTwelve Tribes of Israel のメンバーとしてラスタファーライの厳格で精神的な教えの元に育てられた。
彼がラスタファリから習った教えは「謙虚であること」を基本としているが、その一方で(システム社会と)戦う心を表現することも同じくらい重要、ということ。聖書の”Read a chapter a day”(一日ひとつの章を読みなさい)の重要な項に習ったMicahは早い時期から自分の運命を考え、信じ、そしてその道を歩んで来た人物である。
Micah Shemaiahとは”全能の神を恐れる者”そして”全能の神を愛する者”という意味である。 シンガーソングライターであるマイカのスピリチュアルでパワフルなパフォーマンスは世界中の人々に広まりつつあり、聴く人見る人にレゲエのヴァイブレーション、ジャーミュージックの翼に身を任せる楽しみを教えてくれる。
Rototom Sunsplash, Reggae Jam, Uprising Reggae Festival, Uppsala Reggae Festival, Sziget Festival, Enter the Dancehall Festival, Rootsbase Festival, Reggae Geel, Reggae Campといったヨーロッパの主要フェスティバルに何度も出演しファン層を増やしている中、この度2023年の日本ツアーが初の来日となる。
レゲエ、サウンドシステム文化と共に世界に広まったジャマイカの音楽文化を愛し広め続けるマイカは、自身がプロデュースする音楽の聞こえ方にもこだわりを持ち、デジタル配信がジャマイカの音楽業界の主流であった2013年時点にいち早くヴァイナル盤レコード「Dread at the Control」 (E.D.B. Entertainment 2013)をリリースし、ジャマイカのルーツレゲエシーンにニューウェーブを作った功労者でもある。
Discography
シングル
「Reggae Rockit」(Corner Stone Music 2014)
「We Know」(Black Redemption 2014)
「Eezy Breezy」(Descendant Music 2015)
「Rockers Party」(Corner Stone Music 2015)
「Dance and Rock Steady」(Al.Ta.Fa.An 2015)
「In This Land」(Addis Records 2017)
「On With It」(Nah Lef Ya Muzik 2021)
「Dem A Kill We」(Black Redemption 2022)
アルバム
「Original Dread」(Descendant Music/WeGeneration Music 2015)
「Shalalak」(WeGeneration Music/E.D.B.Entertainment 2015)
「Roots I Vision」(Evidence Music 2018)
「Still」(Before Zero Records/Zion High Productions 2021)
「Jamaica Jamaica」(Evidence Music 2023)
https://www.youtube.com/channel/UCQt6RwHPMjfDSCd2O_xkL2g
ツアー会場近隣にお住まいの方は、足を運んでみたらいかがだろうか。