日々の思索@猫ヶ洞池 11月8日
天気の良さにつられて猫ヶ洞池まで来た。
家からここまでゆっくり歩いて30分ぐらいなのだが、軽く汗ばむぐらいの日差しだ。
かつて大井松田で神奈川県主催のアート・フェスの運営の仕事をした際に、レジデンツとして1ヶ月滞在していたドイツ人アーティストのフローリアン・バロン氏が、11月のよく晴れた日に「これドイツの夏」と言っていたのを思い出す。
フローリアン、元気にしてるかな。
この間の日曜日あたりから昨日就寝するまでの間、何となく気分が塞ぎ気味だった。
理由は分からない。と言うか理由は無かった。
何事もやる気が起きず、やっても面白くなく、何か観ても読んでも、集中出来なかった。選曲したプレイリストでDJしてみても、ライトくんのマンガを描いてても、全然オモンなかった。ま、ライトくんはもう考えてあった結末をただ描いただけなんだけど、描くことによって楽しくなるかと思ったが、それほどでもなかった。
2〜3日の間、ひたすらそんな気分に耐えていた。
だから昨夜は21時頃に床につき、ゆっくり寝たら今朝はスッキリしていた。特に気に留める必要のない、些細な出来事だったと思う。
でも、これまでそんな風に感じたことはほとんどない。ああ言うのを「鬱」って言うのだろうか?気になったので鬱について、猫ヶ洞池まで来て、調べてみた。
鬱は、脳内のホルモン・バランスの悪化によって生じるものらしい。ノルアドレナリンとドーパミン、そしてセロトニンの3つのバランスのことだ。
ノルアドレナリンは、緊張や不安、集中、積極性をもたらし、ストレスに打ち勝とうとするときに働き、過剰になると攻撃的になったり、ヒステリーを起こしたり、パニックになったりするらしい。
ドーパミンは、喜びや快楽、意欲をもたらす働きがあり、過剰になると過食や買い物依存、アルコール依存になったりするらしい。
セロトニンは、アドレナリンとドーパミンの2つが過剰になって暴走しないように、調節しているらしい。
つまり、ストレスに打ち勝つためにノルアドレナリンが血流量を増やし、心拍数を上げて戦う体制を整え、それに打ち勝ったことへの報酬である多幸感がドーパミンによって与えられるのだ。
セロトニンはそれらのバランスを保つだけでなく、精神の安定、安心感、平常心、頭の回転を良くして直感力を上げるなど、脳の精神活動を活発化させる役割があるらしい。更に元々男性は女性より52%ほどその分泌能力が高く、日光に当たることなどによって、その分泌は更に高まるらしい。
う〜ん。思い当たることがあると言えばあるな。
治療で男性ホルモンを抑えている今の僕は、セロトニンの分泌能力は以前より間違いなく低下しているだろうし、割と最近、外に一歩も出ないで家の中にいたなんていう日も多かった。そんな日々を3ヶ月ぐらい続けてるしなあ、とも思う。
小田原に家の処分のことが中々定まらないことで気持ちがザワザワしてしまうのは否めない。心底能天気な気分というものにはなれないのは確かだ。早く決着を付けたいところだが、焦ってまずい策になってしまっては元も子もないし、、、。そういうことが深層心理でずっと働いているのかも知れない、と言うこともひとつの要因なのだろう。
何つって、別にいつもそんなに陰気な感じでいる訳じゃないつもりなんだけどね。
なんてことをタイピングしながら、ふと視線を湖面に上げると、うわっ!!蚊だらけじゃないかっ!!恐ろしい。あったかいから蚊が中々くたばらない。困ったもんだ。