Episode 3: 最終話 藤沢〜早川〜名古屋
それなりに良く寝て、朝7時頃には目が覚めた。
8HOTELでの朝である。
湘南Luvの本番は2時間前に終わったばかりのはずだ。何ならまだその辺に酔いどれの残党がいても全然おかしくはない。
昨夜は残念ながら1時過ぎには力尽きてしまい、想定よりもだいぶ早い就寝をしてしまった。あそこで靴を脱いでしまったのが最大の敗因だろう。そして「ちょっと休憩しよう」なんて言ってベッドに寝転がってしまったら、もう復帰はないわな。そらないわ。
なんて他人事みたいに言ってますけど、すいません。もう老人なんでご勘弁願います。
と言う訳で朝食ビュッフェのために8Loungeに向かった。
「何か申し訳ないよねえ」なんて、サラダとかを口一杯にモグモグ頬張りながら夫婦で会話してても、あまり説得力はないだろう。おかずもサラダもパンもハヤシライスもスープもフルーツ・ヨーグルトもコーヒーもフレッシュ・ジュースも、全て頂きました。ご馳走様でした。
9時半頃にはチェック・アウトを済ませ、10時頃には東海道線の車中の人となっていた。
ありがとう藤沢。ありがとう湘南Luv。
渋が言うには次回からは湘南Luvを主催/企画するメンバーは代替わりするとのことだ。SHINO-Bが始めて、今回まで渋のチームが受け継いで、また次世代に繋いでいく。そうやって続いて行くのは素晴らしい。でも、だとしたら僕の湘南Luvに対する関わりもひとつの区切りかな。僕は2018年から渋が企画し運営していた湘南Luvに付き合って来た訳だから。
11時には小田原の姉の家に着いた。
本当なら今日はボロボロで使いものにならない状態なんだろうと想定していたのだが、どうもピンピンしている。
天気もいいし、何なら出かけようかな。確か今日はケイシロウの店HAYAKAWA39で、何やらよく分からないけどイベントがあったはずだ。早めに行って海でも見ながら軽くお酒でも呑んで、暗くならないうちに帰ってこよう。
14時過ぎに再び下りの東海道線に乗車した。小田原から早川はひと駅。早川駅からHAYAKAWA39までは国道135号線沿いに歩いて7〜8分だ。
海風を感じながらビールを呑む。延期になっていた湘南Luvがやっと終わったという充足感と、でも途中で寝てしまったという少しの罪悪感とが混じり合った気分だが、今ここでビールを呑んでいれば心地が良い。最後にこの夕日の中でくつろげて最高だ。
総合して今回の旅は、コンパクトな日程の中でいろいろあって楽しめた。もう年内に決まっている旅の予定はない。来年はどこに行くことになるのだろうか。晴れた気持ちで名古屋よりもっと西方面に出かけることが出来ればいいな。
なんて思いながら、ほろ酔い気分で姉ちゃんの家に帰った。
翌11月20日月曜日。11時過ぎには出発して、一路名古屋向かって帰った。
途中、新東名は風が強いことが多い。車高の高いキャラバンはよく風に煽られる。トンネルを抜けてすぐなどが特に危ない。ハンドルを握りながら煽られる度に「風に負けない!」と叫びながら帰った。「風に負けない!」「風に負けない!」奥さんと交互にそんなこと言い合いながらのドライヴは結構楽しかった。
そうして無事名古屋の家まで帰り着いたのだが、、、、。
実際は、風には負けなかったのだが、風邪(インフルエンザ)には負けていたのであった。