日々モロ

動画鑑賞 in インフル隔離生活[前編]

インフルエンザ絡みで最初の2日間に加え、5日間の隔離、そして週が明けた現在も、我が家は病院の様な状態が続いている。

僕自身は今日あたりからもう本格的に復調しているのだが、僕のインフル発症と時を同じくして、お義母さんも喉の痛みを訴え、寝込んでしまっているのだ。「ヤバっ。感染してしまった!」かと思ったが、発熱はないので、インフルとは別の風邪っぽい。何つっても僕は最高39℃まで発熱したから。

奥さんがひとり、看護師の様に奮闘している。

互いの病状が干渉しない様に、僕は1階の自室で、お義母さんは2階の寝室で、お婆ちゃんも感染らない様に2階の自室で、奥さんはリビングに布団を移動して寝起きしている。

何か静かな毎日である。

この隔離生活で、することもないので色々と映画やドラマなど動画を観た。

まず絶賛発熱中だった時に、現在放送中のアニメ「シャングリア・フロンティア」を現時点で観れる最新の第8話までイッキ見した。

ちょっと近未来の設定なのだろう。ゴーグル的なヘッドセットを装着して、メタ・バーズのサイバー空間に完全フル・ダイブするゲームの世界を舞台としたアニメである。何でこんなもん見てるかというと小3の甥っ子ハルちゃんが見ているからだ。

会うとよくその週の「呪術廻戦」についての話をするのだが、最近は「シャンフロ見た?」と聞かれることが増えた。「呪術廻戦」は3年ぐらい前から見てるので答えられるが「シャンフロ」については分からない。それで見ておくことにしたのだ。

それにしてもゲーム用語、コンピューター用語が飛び交うこんな話、小3はちゃんと理解しているのだろうか?でも多分理解してるんだろうな。

大体からして「呪術廻戦」にしても「チェーンソーマン」にしても最近のアニメは難しい上にグロ過ぎる。トラウマ級にグロい。原作版「デビルマン」レベルだ。それに登場人物が駆使する能力が超絶ハイパー過ぎる。呪術って渋谷の街を爆破しちまう様なもんか?アベンジャーズぐらいのパワーがある。

そういった教育上の問題点をチェックする意味も少し兼ねて、ハルちゃんの観るアニメを僕も観ている部分もあるのだ。少しだけど。

そう言う意味では「シャンフロ」は多分対象とする年齢が「呪術廻戦」より低い気がするし、ゲームの世界だから何でもアリというのなら、渋谷が大崩壊するよりは納得がいく。

物語は登場人物が現実とゲーム内を行き来する内容なのだが、ギャグ要素、恋愛要素も多く、モンスター討伐の描写も、ゲームという設定らしく、血とかではなく、PC画面の画素を示すピクセルの様なものが飛び散る感じ。観てて安心だ。

面白いのかと言われると、、、それなりに面白いよ。ゲームの世界だし、この先如何様にも展開することが可能だ。まだ始まったばかりだから様子見中である。

https://anime.shangrilafrontier.com

熱が下がってからはまずオダギリ・ジョー主演のドラマ「僕の手を売ります」を全10話イッキ見した。

オダギリ・ジョー、昔から結構好きだ。

放送作家上がりの映画監督三木聡が作り出した所謂“ゆるい系”と呼ばれる感じが好きだった。

「亀は意外と早く泳ぐ」「ダメジン」「イン・ザ・プール」「図鑑に載ってない虫」「転々」「インスタント沼」など、三木聡の映画はDVDで6作ほど所有している。レギュラー出演者だった、ふせえり、岩松了、松重豊らなどは、僕は三木作品出身者だと思ってるし、オダギリ・ジョーが主演したドラマ「時効警察」などはその代表作だ。

だが、それらは「311」以前の作品だ。「311」以降、三木聡の作品は面白くなくなってしまった気がする。「311」以降の社会は、そんなにゆるくてはいけなくなってしまったのだろうか。

2019年に「時効警察はじめました」というリブート版ドラマが制作されたが、三木作品にかつての切れ、あ、いや、ゆるい系だからかつてのゆるさは感じられなかった。

でもその“ゆるい系”世界観はオダギリ・ジョーが引き継いでいた様だ。むしろ彼こそが“ゆるい系”演出の張本人だったのかも知れない。

オダギリ・ジョーが脚本、演出、編集を手がけ、2021年、2022年にNHK総合で放送されたドラマ「オリバーな犬」で、その“ゆるい系”世界観はまさに炸裂していた。あ、ゆるいのだから炸裂はしないか。ぬくぬくっと染み出していた。

そして本作だ。

事前情報など全く知らず、アマプラ開いたら新作のところに居た。

どうやらフジテレビ・オン・デマンド制作のオリジナル作品の様で10月27日から11月17日までの4週に渡って配信が開始されたみたいだ。オダギリ・ジョーが主演でプロデューサーとしても名を連ねている。共演は尾野真千子、松田美由紀、田中要次、中村アン、斉木しげる、など。

ストーリーは、20代で学生時代の仲間と起業した際の借金だけを押し付けられてしまったのだが、理解ある妻と娘と暮らす、プロのアルバイターの中年男大桑北郎が、借金返済のために、日本各地で毎度毎度要らぬトラブルに巻き込まれながら奮闘するという話。

スタイリッシュな映像で、音楽にも拘りがあり、ヘルメットに作業着の職人風の出立でもカッコよく見えるというオダギリ・ジョーの真骨頂が見れる作品だと思った。

https://www.fujitv.co.jp/bokunote/


前にもチラッと書いたことがあるが、僕は絶対に面白いものを観ようと気負い過ぎるあまり、探しに探し過ぎて、結果、何だかつまらないものを観てしまって、途中でやめることがある。そうすると前に観ようと思ってたのが何だっかも思い出せなくなり、途方に暮れるのだ。

そんな時にはこういうのを観るに限る。「怪奇蒐集者」だ。

要は怪談師が怪談を語る動画である。

落語を聞いてる様なもんだ。別に画面を見てても見てなくてもいいし。特にそんなに怖くはない。怖さは求めてない。ただこういうのが好きなのだ。そう言う気分の時がある。

今回見たのは「事故物件住みます芸人」の松原タニシの回だ。彼が「事故物件住みます芸人」になった経緯や、最初に住んだ事故物件で遭遇した話、心霊スポットにロケに行った時の話などをしていた。まあまあ。普通に面白かった。こう言うのはそう言うもんだ。

ただこの「怪奇蒐集者」はシリーズで推定90作以上は配信されている。地味に人気があるのだ。

https://rakusosha.com

体調も取り戻してきたところで、先日途中で観るのをギブ・アップした映画を再度観てみることにした。

2019年にNetflix制作の映画として配信された「6アンダーグラウンド」だ。「トラスフォーマー」シリーズや「アルマゲドン」のマイケル・ベイが監督し、ライアン・レイノルズが主演したムチャクチャなアクション大作である。

「ネジオム磁石」という何だかよく分からん技術で巨万の富を得た大金持ちが、自らの死を偽装して「ゴースト」と名乗り、金の力で凄腕のスパイ、殺し屋、盗賊、医者、運転手、狙撃手などを、彼らも自分同様死んだことにして雇い、スーパー・チームを編成、独裁国家を転覆させるという、マンガみたいにアホな中身の無い話を、メッチャクチャ金を掛けて映像化したという作品である。

とにかく破壊描写、カー・クラッシュ描写、殺人描写がエグ過ぎる。

実際にフィレンツェの街をフェラーリで爆走しながらボンボン車がクラッシュする。 歴史ある建造物だろうが何だろうがお構い無しに爆走する。人が跳ねられる。車同士が衝突する。抉り取った眼球をスマホにかざして瞳の虹彩で認証を取る。撃たれた銃弾が、その口径の何倍もある30cmぐらいの肉塊を伴って背中から突き抜ける。ホテル最上階のガラス張りのプールを破壊して水が洪水の様に流れ出る。ミサイルのピン・ポイント爆撃でビルが崩壊する。

以前このブログにも書いたが、丁度何となく精神的に落ち込んでいたあの日に観たのだった。気分転換に映画でも観ようと思ってこれを観て、更に気分が滅入ってしまった。

配信開始は2019年なのではあるが、実際にイスラエルの爆撃の模様がニュース映像で流れている今、こんなものをエンタテインメントだなんて言って喜んでるアメリカ人って本当最悪だなんて、あの日は思ってしまった。半分ぐらいで観るのをやめてしまったのだった。

元気になって観たら結構面白く感じた。

感想はあまり変わらないが、カッコいい映像を撮るために、凄んごい最新技術やスタントを駆使している。特に高層ビルのクレーンからクレーンに飛び移るみたいな、バルクールの天才みたいなやつのアクションは凄かった。

やっぱメッチャクチャ金を掛けると凄いな。説得力が違う。でも日本人はこんなの作んなくていい。ハリウッドがやればいいのだ。

https://www.imdb.com/title/tt8106534/

後編に続く。

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