爲三郎記念館/古川美術館
2ヶ月ほど前、日泰寺での「日・タイ文化フェス」というイベントに行ったと、このブログでも書いた。その際にウチの奥さんは池下にある古川美術館とその別館の爲三郎記念館の年内有効の入場券をもらっていたらしい。
なので2人で行ってみた。
古川爲三郎さんという方は何と日本ヘラルド映画(現在の角川ヘラルド・ピクチャーズ)の創始者であらせられた。僕は全く知らなかったけど多分千種区の人の多くは知ってるのだろう。大富豪である。
WIKIってみて非常に気になったエピソードあって、30歳の時に急性肺炎で死亡宣告をされたのだが、火葬場に運ばれる途中で息を吹き返し、九死に一生を得たらしい。やっぱ持ってんだな、そういう人は。
その方が2007年に亡くなるまで住居として使われていた邸宅を記念館として一般公開しているのが、ここ爲三郎記念館なのであった。確かに立派な日本建築である。そしてこの佇まいに磯野宏夫さんのアクリル画は良く合っていた。
数寄屋造りの屋敷の内部はいくつもの座敷に仕切られ、中庭に面した廊下はカフェ・スペースとしてカウンター席となっていた。ひとりで静かにお茶を飲むっていうのもありだと思う。
「永遠の森」と題された作品展。森、特に熱帯雨林の森をテーマとした多く作品が展示されていた。自然環境保全という強いメッセージを感じる作品群であった。
間違っていたらご本人に失礼なんだけど、バリ島の精密画にも近い雰囲気を感じたし、ドローンによる森の空撮画像の様な風合いも感じた。ドローン空撮などまだない頃にいち早く表現されている。幽体離脱して見てきたのだろう。
すごく好きな感じだった。なのでもっといろいろ感想を述べたいのだが、いかんせん、写真がないので広げられないな。
画集をちょっと欲しいなと思ったが4,000円オーバーだったのですぐに諦めた。ポストカードを1枚買った。辻堂の、史朗の娘、小三のミリちゃんに手紙でも書こう。
爲三郎記念館を出て、本来こっちがメインの古川美術館に向かった。
こちらでは日本画家の濱田樹里さんの特別展「昇華の天地」が開催されていた。
こちらは「THE 芸術」って感じの巨大画が展示されていた。
メチャクチャ勢いを感じる。芸術が爆発していた。日本画としては革新的な作品である。
爲三郎記念館の方が長く滞在した。建物も作品も爲三郎の方が好きかな。