スーちゃん祭り@スガキヤ・アスティ猪子石店
愛知県名古屋市千種区京命1-1-32 アスティ猪子石1F
TEL : 080-6993-9301
営業時間:10:00〜20:00(LO19:30)(日曜9:30開店)
スーちゃん祭り開催で、イベント限定メニューではあるがラーメン各種が半額で提供されるという。これはアツい。朝食を遅らせて10時の開店に合わせてアスティ猪子石のスガキヤに夫婦で向かった。
神奈川県小田原市出身である僕にとってもスガキヤは、実は、重要な意味を持つ味なのである。
かつてスガキヤは僕が中高生の頃小田原にもあったのだ。だから僕の同年代、即ち50代後半、60代前半の小田原近郊在住の男で、スガキヤというワードを耳にしたら「く〜っ。スガキヤ喰いてぇ〜〜〜〜〜」と唸る奴がいるはずなのである。彼らにとってもそれは青春の味なのだ。
中学生の頃、バスケ部の練習試合がよく土日にあった。駅に集合して、当時はまだコンビニとか無かったので、昼飯用には駅弁を買って、中学生20人ぐらいで電車に乗って相手校に向かった。試合後、また小田原駅まで戻った腹ペコ中学生たちは、ニチイの地下のフード・コート(当時はそんな呼び名もなかったが)でスガキヤをズルズルと喰ったのだった。安くて美味いスガキヤは金の無い中学生の味方だった。
今から45年も前のことである。
その後、いつの頃だったか正確には分からないが、おそらく20歳頃にはもうスガキヤは小田原から撤退してしまったていた。
当時はスガキヤが愛知県を中心とした会社だということも知らず、ただただ青春の味を想い「スガキヤ喰いてえ」的なことを友人と話すことも多かった。風の噂で静岡県の駿東郡のユニーにるらしいと誰が聞きつけ、ドライブがてら箱根を越えて三島の手前の駿東郡までスガキヤを食べに行くということもしばしばあったのだ。
その後、30代になって音楽の仕事をする様になり、アキソルと出会って頻繁に名古屋に行き来する様になってからは、こっちには普通にいくらでもスガキヤがあることを知った。僕個人としてはスガキヤに対する飢餓感は失せ、もう2度とスガキヤを失うことはないのだという安心感に変わった。
それでも去年名古屋に移住してくる前までは、実際こっちに来るのは年に数回。そんなにしょっちゅう食べられるものでもない。
そんな時はスガキヤのオフィシャルの2食入りの生麺の袋の奴が、かなり店で食べる味と再現性が高いことに気づき、それが普通にマックスバリューとかで売ってることを結婚してから知ったのだった。以来、20代の頃は失われた幻の味だったスガキヤは非常に身近な味となった。
名古屋の人にはどうでもいいような、特定の世代の小田原のオッサンとスガキヤの思い出のお話でした。
そんなことで「スーちゃん祭り」だ。ラーメン、特製ラーメン、肉入りラーメン全て半額だ。ソフトクリーム関連も半額だ。
ウチから最も近いスガキヤはアピタ千代田橋店なのだが、そこのフード・コートは大きくて色々な店舗が出店しているので混雑は必至。昼飯時なんぞに食べようなんて考えるのは愚の骨頂だ。であるからして我々は朝一番で、しかもアスティ猪子石店の方を選択した訳なのである。
10時10分前には現着したのだが、もうレジに列が出来始めていた。
僕は特製とクリームぜんざい、奥さんは肉入りとクリームぜんざい。それでも早く行っただけあってすぐにゆっくり食べられた。
そんなある土曜日の午前中だった。