小田原から伊豆への旅旅モロ

Episode 1 : 順調に進んでいたと思いきや、、、。

4月19日金曜日、午前10時半頃、予定通り名古屋を出発した。

思えば1年前の今頃も名古屋/小田原間を毎月往復していたなあ、と思う。去年は小田原から名古屋へ移住するための荷物運びのためだった。月に2往復とかしていた。

今年は、先月から始まった借地権非訟事件の審問のためだ。

これが終わるといよいよ僕は住民票を名古屋に移し、晴れて名実共に名古屋市民となる訳だ。今は土地の賃貸の契約上、契約書に記載されているままにしておかないと何を突っ込まれるか分からないので小田原のままにしてある。

これが終わると小田原に行くのも年に数回あるか無いかになるのかも知れない。そうなって初めて僕は多少の郷愁を感じるのだろうか。

御殿場ジャンクションから先の新東名のサービスエリアは上下とも完全把握している我々夫婦は、もうそこの飯は食い飽きている。そう言う時は名古屋で東名に乗る直前にあるスーパーの「フィール」に寄って399円弁当を買う。そしてそれを藤枝SAの駐車場の藤棚の下のベンチに座って食べるのだ。天気のいい日はそれがすこぶる気持ちがいい。

燕の飛び交う空の下、カエルの鳴き声を遠くに聞きながら弁当を食った。遠くに聞こえるカエルの鳴き声は好きである。

順調に走り続け、15時半頃には小田原の拠点、姉ちゃん家に到着した。順調に風呂に入り、順調に姉が帰宅し、母ちゃんがデイサービスから帰宅し、順調に僕の誕生日パーティーというかメシの第一夜が始まった。

名古屋出発前に守山のコストコで、あのロティサリー・チキンと、直径30cm以上はありそうな巨大チーズ・タルトをゲットしていたのだ。ついでにガソリンも入れた。コストコのガソリンは市価よりℓあたり10円は安い。

なのでひと晩では食い切れないので2夜連続で開催されることとなったのだ。

ゴツい。でも税込で800円以内だ。
ゴツ過ぎる。アメリカ人って狂ってるだろ。

これに加えて姉が買ってきた寿司とかパンとか滅茶苦茶なメニューが並んだ食卓を、僕、ユッコさん、姉ちゃん、母ちゃんで囲んだ。姉ちゃん家に来るといつも一時的に2kgぐらい体重が増えてしまう。

その4人でかなりの暴力描写もあるヤンキーのドラマ「ナンバMG5」の、前回の小田原旅で一気見しようとしたのだが時間切れで見れなかった、ラスト2話のうちのラス前の第9話を見ていた時のこと。

ヤウ〜シっ!!シャバいこと言ってんじゃねえぞ!

するとそれまでホゲーっとご飯を食べていた母ちゃんが暴力描写に反応した。

「まあやだね〜」と最初反応した後に「もっとぶっ飛ばせ〜!!ぶち殺しちまえ〜!」ってマジか。破壊神降臨。これは母ちゃんには見せない方がいいということで、今夜は第9話終了時でここまで。最終回は明日に持ち越しにした。

4月20日土曜日。午前中に我々の不動産ブレインで心強い味方、Kさんと打ち合わせに出かける。

Kさん宅兼オフィスは栢山の業務スーパーのすぐそばだ。Kさんは僕の高校の同級生で不動産屋をやってる奴の仕事仲間で、その彼が紹介してくれて相談に乗ってくれている人物だ。今のところKさんが美味しい案件では全く無いのに、本当に親身になって頂いている。ありがたいことである。

打ち合わせで心強い気分になり、業務スーパーに立ち寄った。ユッコさん曰くそうめんが激安だったとのことで5袋も買っていた。その後、セカンド・ストリートにも寄ったので、ちょっと還暦っぽくしようかなと思って赤いナイキのフーディーを買った。

順調だ。このまま裁判所もこなし、伊豆に行くだけだ。

この日はそのまま誕生日飯の第2夜を喰って、「ナンバMG5」の最終回を見て、そのまま床に着き、今読んでる本「カレー移民の謎」の最初の1章を読んで寝た。U23サッカーのUAE戦があることは全く忘れていた。

4月21日日曜日。僕は今回の小田原旅で確認したいことがあった。

それは、この数日来ニュース番組で取り上げられている「小田原でブリが大豊漁!!」の件だ。スーパーの魚売り場はどんだけ盛り上がってんのかなー、せっかくだから食ってみたいなー、と、そういうことなのである。

小田原はかつて、明治の頃はブリが大量に獲れたらしい。だが、黒潮の流れが変わったからなのか、ブリの子供のワカシやイナダはバンバン釣れるらしいのだが、成魚のブリだけは獲れない、って話だったのだ。釣りやらないんで知らんけど。それが80年ぶりの豊漁だという。

中町の家のちょっとした片付けをしてから、まずはオダヒャクに行ってみた。

鮮魚コーナーを見てみると「ブリ刺身用(鹿児島産)」とか言ってやがる。

か〜ご〜し〜ま〜?シャバいこと言ってんじゃねえぞ!コラぁ!何で鹿児島のブリ喰わなきゃいけねーんだよ!このシャバ僧がぁぁぁっ!と、ヤンキーな感じで心の中で悪態をついた。

それならすぐさまヤオマサ中町店に急行だ!

サースガ、ヤオマサ!
あるじゃないか!ブリ!
ヤオマサをバックに還暦仕様のワシ。

ありました。ありました。豪快に展開してました。流石ヤオマサ中町店だ。ここはこのブログでも単体で「メシ」のコーナーで紹介したことがあるくらい鮮魚が充実しているのだ。ヤオマサ中町店がやらずして誰がやる。

刺身用を二冊買って帰った。

何となく用事も順調にこなし、今日はちょっと余裕があるな、ってことでユッコさんの方から「じゃあ今日はケイシロウのとこにでも電車で行ってみようか!」って言い出した。ケイシロウに電話してみると、今日は店は休みだが、裏の神社が祭りなので店で呑んでる、という。

それならGO!だ。すぐさま準備をして小田原駅に向かった、

駅に着くと、あいにく下りの東海道線の次の電車は20分ぐらいの待ちだ。しょうがないから待つ。

ようやく電車に乗り込む直前、姉ちゃんからLINEが!!

「母が誤嚥起こしたみたい。様子を見てる」

え〜〜〜〜〜〜〜っ!!

ドアはプシューと閉まった。早川は一駅だが、その間にも着信が。降りてすぐさまコール・バックすると受話器の向こうでものすごい母ちゃんのえずく声。そのままホームで上りの電車を待ち、姉ちゃん家に戻った。

早川駅のホームにも祭囃子は聞こえていた。

成す術なく戻る我々の耳に祭囃子が、、、。

老人は誤嚥をすると肺炎を引き起こすことが多く、肺炎は老人のトップ・クラスの死因である。

ウチの母ちゃんは2021年に3回誤嚥性肺炎を引き起こし、3回入院した。コロナ真っ盛りで見舞いにも行けず、入院中、まさかの肋骨骨折という謎事態も発生し、この年の入院後、それまで出来たつかまり立ちも出来なくなり、100%オムツで用を足す生活になり、認知も一気に進んだのだった。

でもそれ以来、ハードな誤嚥はホント2年ぶりぐらいで油断していた。タイミングがいいのか?悪いのか?オレたちがいる時だから良かったのか?もうそう思うしかない。

家である程度吐かせ終わった頃、連絡してあった救急隊が到着。母ちゃんは病院に搬送され、我々もキャラバンで病院に向かったのであった。

続く。

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