Epsode 0: 今回の旅の行き先、小田原について
さてこのブログを開始して記念すべき最初の旅である。
今回の行き先は神奈川県西部に位置する小田原市である。
人口は19万人。酒匂川流域に広がる足柄平野の経済的、文化的中心地である。相模湾に面し太平洋を望み、周囲を箱根・丹沢山系に囲まれた、自然豊かな街である。
気候は、街と海と山の距離が近く、天然の巨大なエアコンの働きをしてくれるので、一年を通じて過ごしやすい。
古来より交通の要所であり、道路は、国道1号線をメインに、東名高速大井松田インター、小田原厚木道路、西湘バイパスと各方面にアクセスしやすく、鉄道は、JR東海道線、東海道新幹線、小田急小田原線、箱根登山線、伊豆箱根鉄道大雄山線とあり、東京都心から90分程度で、現在移住者も増えている。
って書いてますけど、今回行く小田原は僕が育った地元だし、今回の目的もまだ若干残っている実家の片付けをしに行く訳だから、あまり旅な感じはしないが、旅のブログの体裁を整えなければいけないので続けよう。この次に行く旅でもやる事なのだから。
小田原といえば「城」と、考える向きも多いだろう。周囲9Kmとも言われる小田原城の総構えは、後に豊臣秀吉が築いた大阪城よりも規模が大きいとされる。小田原の場合、更に西から北方向に広がる箱根山、南に広がる相模灘、東にかかる酒匂川が、天然の要害として機能していたのである。
古来、中国で言われる「城」という言葉は、本来「都市」といったニュアンスに近いという事を何かの本で読んだ事がある。総構えの中の居住区までもを含んだものが本来の意味での城なのだ。そういう意味では小田原城は、遺跡としては広大な総構えの遺構を今に残している。
だが、かく言う今の小田原城も明治維新の際に取り壊され、昭和に再建されたものだ。だから鉄筋コンクリート製である。
僕が子供頃の小田原城はヤバかった。
僕が小学生の頃の市長さんはある意味剛腕で、高度経済成長の波に乗りまくり、小田原城址公園をテーマパークにしてしまったのだ。
有名な話だが本丸広場は思いっきり動物園だった。象居たし、ライオン居たし、虎居たし、アシカ居たし、熊居たし、孔雀とか鳥もいっぱい居たし、猿なんてギリ今も居るし。
ショボい遊園地あったし、野球場あったし、野球場でプロレスやってたし、スポーツ平和党で当選した直後の猪木来てたし、ダーやったし。
後に、文化的・歴史的価値に重きを置く方向に転換して、現在に至る。今年になって最後まで残っていたニホンザルの引っ越しが決まったというニュース記事を読んだ。
あと、小田原は魚がうまい。特に旬の地魚が。
今まで特別なこととあまり思って来なかったが、ローカルのスーパーの鮮魚コーナーで、地元漁港で朝獲れ旬の地魚の刺身や寿司が売ってることは、やっぱすごいことだったのだと思う。
もしあなたが小田原を訪れたなら、そいうった鮮魚を食べてみて欲しい。そう言うものを食べさせるレストランはもちろんあるが、僕のおすすめはスーパーヤオマサ中町店の鮮魚コーナーである。スーパーで刺身買って浜で缶ビールで1杯ってもいいんじゃないか。
あと蒲鉾とか梅干しとかも有名だけど、まあ、そんなのはいいとして、観光目的地として、箱根、富士山観光のターミナルとなる場所なので、そうした旅行を考える時には小田原拠点にプランニングしてみても良いのではなかろうか。
外国人観光客が訪れることも多いよ。
てな訳で出発である。