旅モロ東海道本線各駅停車の旅

Episode 3 : 小田原滞在、前半の前半。

各駅停車9時間の移動から明けて翌日7月25日木曜日。

本来はこの日に母ちゃんを転院させるはずだったのだが、それは延期された。とりあえず非常事態に備えるつもりではあるが、差し当たって特にやることはない。

市役所にちょっとした用事があったので歩いて行ってみた。

姉ちゃん家からは徒歩約20分。炎天下であったが大したことはなかった。

小田原は名古屋に比べたら5℃〜7℃は気温が低い。32〜33℃ぐらいだ。やはり海に面してることによる天然エアコン効果は絶大だ。

同じ神奈川県でも横浜辺りだと都心と変わらない。

行ったついでに市役所の最上階の食堂で日替わりランチを食べてみた。可もなく不可もなく、どっちかって言ったら6:4で不可、といった感じだった。

当然「メシ」コーナーにピックアップするほどものでもなかった。

チキンカツ定食390円也。
一応オーシャン・ヴューなのだ。

今回の滞在は先が長い。この夜は、ハイ・カロリーな姉ちゃんメシを食べて、オリンピックを見て、大人しくしていた。

翌日。7月26日。

ウォーキングがてら御幸の浜まで歩き、福田先輩の海の家「ビーチ・ハウス・サンシャイン」で挨拶がてら生ビールの1杯でも呑んでから、更に早川のケイシロウの店「HAYAKAWA30CBD」まで歩いて行ってみるか、などと考えていた。

新発見したベトナム料理屋のランチを食べてから、早川の店の今日の状況を確認するためにケイシロウにLINEしてみると、なんと今日はスペース・ギタリストことYoshitake EXPEさんのライヴの日だと言う。

これはナイスだ。

EXPEさんは当ブログの「MUSIC」でもその作品をレヴューしたこのある方で、そもそもケイシロウの店で2021年にライヴを見たのがきっかけで知り合った人だ。

ギター・シンセサイザーとルーパーを駆使して、レイヤーを重ねる様に音を重ね、万華鏡の様な音楽を紡ぎ出すスーパー・ギタリストだ。

スピーカーも含む全ての機材を軽バンに詰め込んで、日本中を旅する真のノマド・アーティストである。

スピリチュアルな世界観を持たれている方だが、EXPEさんに限っては、それも胡散臭くはない。御本人のYou Tubeチャンネルで、田植えを終えた直後の古代米の田んぼに向けて、晴天の下、1時間以上無観客で演奏している動画を見たことがある。

今回のライヴも、そもそも5月にインスタのDMで御本人から「また関東をツアーするので伊豆方面で知り合いを紹介して欲しいです」的な連絡をもらい、名古屋に移住済みなのであまり協力は出来ないけど、とした上で、僕の知り合いを何ヶ所か紹介したのであった。

そうかあ、すっかり忘れていたが今日がライヴだったか。小田原から東海道線で一駅。得した気分で早川に向かった

はい、いつものこの店ですね。
この機材+物販を積んで来てます。
アコースティックに持ち替えたEXPEさん。
ベースを弾くEXPEさん。

ひとりで演奏し続けること90分近く。EXPEさんの、その集中力が最も凄い。

そのヴァイブスに圧倒されながらも、山から吹き下ろす涼しい風を受けながら、海を背後に間近に聞くスペース・ギター・サウンドは非常に心地良く、贅沢な時間を過ごすことが出来た。

この日はこの後、早川定番のラーメン居酒屋「庄太郎」にケイシロウ家族、39のスタッフのペイ、DJを務めたさや母ちゃんことさやかさんとワイワイして帰ったのであった。

7月27日、土曜日。

今回の滞在は13日間と長めなので、一度ぐらいは海に行きたいと思っていたのだが、いきなりそれが実現した。

午前中にケイシロウのワイフのカズナからLINEで「海行きませんか」との誘い。「行く行く」の即答で、13時過ぎ、小田原で唯一の海水浴が可能なビーチ「御幸の浜」に向かった。

小田原沿岸のビーチは、基本、海水浴にはあまり適していない。強い離岸流が波打ち際付近を流れており、これに捕まると沖に流されてしまうのだ。

浜も砂浜とも言い難く、砂利、と言うより小さめの石、が敷き詰められら様な感じだ。

唯一この御幸の浜だけ、砂が入れられ、遊泳可能エリアが浮とロープで仕切られ、監視員も付いて、前述の海の家もあり、すぐ横に市営プールもある、といった状況なのだ。

真上を西湘バイパスが通っていて、大きな影が出来ていて非常に涼しい。近くに駐車場がないため、知る人ぞ知る、レアな穴場ビーチとも言える。

以前はその海の家を長年反社な方々が運営していて、誰も行きたがらなかった。

そこを3年前から僕にとっては中学の先輩にあたり、姉ちゃんの同級生である福田さんが運営してくれていて、非常に安心して遊べる場所になったのだ。

有難いことである。

福田さんは駅前のジャス・ライヴのレストラン・バー「SPATS」のマスターと言った方が小田原では通りのいい人だ。

向こうに見えるのは箱根連山。定番の風景。
ついに喋り始めたフミ。ギュンギュン来るぜ!
あまり子供向けの海とは言い難い。

この日参加していたのは、僕、ケイシロウ家族(ケイシロウ、カズナ、マルちゃん、コトちゃん、ツキヨシ、フミ)、太郎、ペイ。大人4人に子供4人(うち1人は幼児)といった布陣。

「海上がりに何食うかぁ」、「ホルモン喰いたいっすねぇ」、「じゃあ柳でも行っちゃう」、ということで、小田原最強のソウル・フード、もつ焼きのお店「柳屋中町本店」に向かったのだった。

のだったが、、、、、。

柳屋さんをこんな形で紹介するのは不本意なのだが、児童の受動喫煙を防ぐ、といった程の良い「子供お断り」を食らってしまった。

それでもオープン30分前から入店させてくれて「16時になったらお客さん予約が入ってるからさ」なんて言って、結局食べさせてくれた柳のお母さんには感謝しかない。

だから急いで食べたというのもあり、気付いたらこんな写真ばかりになってしまった。これも不本意である。

柳屋さんはいずれキチンとレビューさせてもらおうと思う。

グルメ・レポートの写真ではない。
小袋を箸あげしたのだがピントが来てない。
天下の逸品と言える名物シロ焼なのだが。
お母さん、ありがとう。また来ます。

中途半端に柳を追い出され、若干途方にくれた我々は駅前に移動し、焼き鳥でも喰おう、ということになったのだが、ここでも悲劇が待ち受けていた。

駅前の飲食店が集中した東通商店街の焼き鳥店でも「子供の受動喫煙防止」を盾に取られ、入店拒否されてしまったのだ。

この制度、何がどうなっているのか分からないが、単純に子供拒否を希望する店に理由を与えているだけの様にも思える。僕からしたら喫煙が可っていう方が時代に逆行してると思うのだが、、、。

流浪の集団となった我々は最終手段、昔ながらの中華「今金」に逃げ込んで空腹を満たしのであった。

年内一杯の閉店まで可能な限り行きますよ。

この後、この日はマルちゃんとコトちゃんの2人がウチの姉ちゃん家にお泊まりして行くという、スペシャルな事態に発展したのだが、僕はもうその写真は撮ってない。

撮ってあってもそれをここにアップするつもりもない。

2人は僕の寝床周辺をレゴで埋め尽くし、なぜか姉ちゃん家に沢山あるオモチャを盛大に引っ張り出し、保育士の姉ちゃんの指導のもと、ビーズのネックレスやブレスレットを作りまくり、布団を掛けては剥がし、掛けては剥がしを朝まで繰り返しながら寝たのであった。

こんな表現をしているが、僕が非常に嬉しかったのは言うまでも無い。

もちろん寝る前にはレゴもちゃんと片付けて、ちゃんと風呂に入って、2人はとてもいい子だった。

彼女たちにとって夏休みならではの出来事だったのだろうが、それは僕にとってもそうだった。

と言っておきたい。

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