旅モロ日々モロ藤沢へ湘南Luv 2023の旅

湘南Luvについて。@ 猫ヶ洞ベース。

小田原への旅を終え、3日前に名古屋へ戻って来た。

そして今日、猫ヶ洞池に戻って来れた。池の辺り、メタセコイヤ広場のいい感じの木陰にマイチェアを広げ、今このテキストを打っている。そうそう、こんな感じをイメージしてたのよ。

夏休みの真っ只中だが月曜日の午後2時だ。公園は静かで、薄曇りなので風が涼しい。メッチャ気持ちがいい。

8月に入って心なしか早くも蝉の鳴き声のピークが過ぎた感じがする。アチーアチーとみんな文句を言うが、8月ってほんとあっと言う間に終わってしまうのよ。「暑かったけどさあ、短かったよな、夏。」って、これは桑田佳祐が監督した映画「稲村ジェーン」のキャッチ・コピーだが(だと思うのだが)、そんな感じになってしまうのだ。

小田原にいる間にあるオファーが来た。8月13日の日曜日に江ノ島西浜海岸の特設会場で行われるイベント「湘南Luv 2023」に来て欲しい。そしてそのライヴ・レポートをWebサイト「湘南POW POW online」に寄稿して欲しいと言うのだ。つまりライターとしてのオファーだ。

オファーしてきたのは大船のシブ。現在同イベント運営の中心メンバーだ。足代、宿代、用意するので是非、とのこと。それじゃあしょうがねえな。

という訳で、デデンと、早くも次の旅「藤沢へ湘南Luv 2023の旅」が立ち上がってしまったのだ。やや忙しないなあ。でもそのくらいの勢いで動いてないと夏が終わってしまうからいいか。

出発はおそらく前日の8月12日土曜日。新幹線移動になるだろう。もしくは13日当日の朝イチの新幹線でもいいか。どの道、この夏休みのお盆休みの最大のピーク時じゃないか。そんな時期にワザワザ行く大変さもお伝えしなければ。

戻りは14日の月曜日にしたい。16日には僕は毎月定例の診察に行かなければいけないのだ。

「湘南Luv」はもうかれこれ15〜16年ぐらい続いているイベントである。当初は湘南レゲエ・シーンのサウンド、歌い手が全員集まるイベントとしてShino-Bの鶴のひと声で始まった。湘南レゲエの大看板サウンド、Murder Oneの元MCで、シーンを長いこと支えている人望の厚い男だ。藤沢湘南台のSHAKARAという箱で10年ぐらいはその形で続いてきた。

それが2018年の開催から運営からShino-Bが手を引き、若手(と言っても40代だが)の連中が運営して新しい形を模索することになり、大船のシブがその中心となった。そして一晩のクラブ・イベントから、地域を巻き込んだ、昼から夜までの同時多発的なブロック・パーティーな方向に舵を切った。協賛してくれるショップさんや飲食店さんにもっと還元できる形を模索したいというのがその理由だった。

2018年の開催の頃から僕も運営に協力し始めた。主にWebでのプロモーション。それと昼の部でのソーラー音響。数年前から小田原に移住して来ていたマジマンを巻き込み、コンセプトやデザインなども一緒に考える様になった。

2019年度の開催は、それがある程度結実し、やろうと思ったことがかなり出来た。イベント開催時だけでなく、常に継続したプロモーションの必要性を感じ、その頃にWebマガジン「湘南POW POW online」の発想が生まれた。伝説のフリー・ペーパー「湘南POW POW」のWeb版だ、そんなこんなでやる気満々にみんながなった頃、ご察しの通り、コロナ禍に突入した。

2020年は湘南Luvとしては主だった動きは何も出来なかった。当然開催は出来ない。9月頃からだったか、たまにMurder Oneの池ちゃん宅で有志が集まってミーティングを開く様にはなっていった。

2021年4月、平塚の歌い手I-Kenが不慮の事故で亡くなり、湘南レゲエ・シーンは大きな悲しみに包まれた。僕にとっては小田原の後輩ケイシロウが直接関わっている「ろくでなしSTUDIO」のメンバーであったので、彼らの悲しみを慮るとやりきれなかった。

I-Kenの49日追悼が小田原の早川のケイシロウの店で行われている時だった。コロナで分断された世間にはもううんざりしていた。だけど迂闊に動くことも出来ない。ならば今だからこそネットを活用しよう。その日に僕はそう思った。Webマガジン「湘南POW POW online」の構想を実際に動かし始めるのだ。

だが、正直言って、今からそれに関わるのは荷が重い部分もある。当時で僕はもう57歳だった。この時点ではまだ病気のことは分かっていなかったが、近い将来の名古屋移住は決まっていた。やりたい気持ちは十分にあったが、途中で手を引くことになるのは目に見えていた。それでも僕が動かなければ多分始まらないだろう。最後の置き土産のつもりで土台までを作ろう。そう思って着手した。それには理由があった。

それはその可能性である。

湘南という場所は日本で湘南にしかない。すでにブランド・イメージは僕らが何もしなくても全国的な知名度を持っている。情報を広い範囲に発信するが、その中身は敢えて狭くていい。何なら身内ノリで終わってしまう様な内容を、ことさら大きく取り扱う。敢えて湘南が地球の中心かの様なノリをわざと演出する。それででいいのだ。音楽、飲食、アート、ファッション、スポーツ、湘南カルチャー全般を広く扱い、多くを巻き込む。それら全員のカタログともいうべきデータベースを作って、アクセスのためのハブになる。最終的にはセレクト・ショップとして通販も行う。

ここまでやるのは大仕事だがやる価値はありそうだ。もし僕がこのまま小田原に居続けたなら、最後のライフワークとしてやり遂げたかった。だがそうもいかない。シブ、マジマン、ハットン、コウスケ、そして僕辺りで創刊準備委員会的なものを作ってリモート会議を重ねた。

2021年11月。Webマガジン公開のタイミングで藤沢善行のライヴハウスZからのYouTube生配信イベントとして湘南Luv 2021を開催した。そこから1年間、湘南POW POW onlineは試験運用を行い、その間、僕は多くの記事を書いてアップした。

そして昨年末、2022年の12月に僕は湘南POW POW onlineから手を引いた。後ろ髪を引かれる様な思いはもちろんあったが、そのタイミングでは僕にとっては全てが決まっていた。もう待ったなしで名古屋への移住を開始していた時期である。全てを残ったメンバーに託し、僕はネット上で沈黙した。

POW POWから手を引いて思うことがあった。

理想があってもひとりで成し遂げられることには限界がある。集団の中でそれでも我を通したらそれは傲慢になってしまう。それでもその傲慢を通し切れる価値がそこにあればいい。でもPOW POW onlineは僕の手から離れるべきものだ。もうこれからの自分の人生は、楽な方がいい。

ならばひとりで出来る範囲のことをやろう。

そして名古屋に移住を果たし、僕は予定通り、自分のブログを始めた。それがこのdmmg.meである。

dmmg.meは湘南POW POW onlineで培ったノウハウを、全て僕個人の情報のためだけに転用して作られたものだ。だから構造はよく似ている。どっちも僕が考えたものだからだ。

なので、今回の旅の内容に関しては当サイトdmmg.meの「旅モロ」で、湘南Luv 2023のライヴ・レポートに関しては湘南POW POW onlineで掲載するつもりだ。自分で自分とコラボする様なもんだ。

以上、猫ヶ洞池の辺りの涼しい木陰からお伝えしました。雨が降って来そうだからもう退散だ。

「湘南POW POW online」のURLは以下の通り。

https://www.shonanpowpow.com

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