MUSIC

In The Jungle Groove / James Brown

  1. It’s A New Day
  2. Funkey Drummer
  3. GIve It Up Turn It Aloose (Remix)
  4. I Got To Move
  5. Funkey Drummer (Bonus Beat Reprise)
  6. Talkin’ Loud & Sayin’ Nothing (Remix)
  7. Get Up, Get Into ANd Get Involved
  8. Spul Power
  9. Hot Pants
  10. Blind Man Can See It

Original Sessions Produced By
JAMES BROWN

1986年に最初2枚組アナログLPとしてリリースされ、2003年にデジタル・リマスタリングされてCD化・再発された、当初レア・トラック集として企画されたアルバムなのだが、その内容の素晴らしさから、結果、帝王JBののベスト盤として高評価され続けている名作。

本作が名作として評価される所以は、収録曲のレコーディングされた時期と、そこに参加している凄腕ミュージシャンたちにある。その辺のことは、このコンピを編集したクリフ・ホワイト氏によるライナー・ノーツと、それを翻訳し、更に解説を加えたオーサカ=モノレールの中田亮氏のテキストに詳しく書かれていた。

本作の録音時期は1969年から1972年にかけて。帝王が最も先鋭的で黒光りを放っていた時期だ。

M1とM2は1969年の録音で、メイシオ・パーカー、フレッド・ウェズリーの最強ホーンズを擁する「60’s オーケストラ」と呼ばれるバンドによるもの。

M3、M4、M6、M7、M8が、P-Funkerでもあるベーシスト、ブーツィーとギタリスト、キャットフィッシュのコリンズ兄弟が参加していたオリジナルThe JB’Sによるもの。かのJBの代表曲 [Sex Machine]をセッションしたバンドだ。実はこのオリジナルThe JB’Sでは2年足らずしか活動していないのもあり、アルバムは制作されておらず、5曲もまとまった音源を聴けるのは本作のみ、の様だ。

M9はコリンズ兄弟が脱退した後の新生The JB’Sで、更に2003年のリイシューで追加されたM10は黄金期のThe JB’Sによる、という布陣。

収録曲の内容的にも、別テイクや、それまでショート‘バージョンしか出ていなかったもの、編集し直したバージョンなどが多く含まれている様なのだが、一度この音源を聴いてしまえば、もうそんなことはどうでも良くなる。

単純に素晴らしいからだ。メチャクチャカッコいい。それしかない。

改めて思ったのだが、JBって全然歌ってはいないよね。あえて言うなら掛け声みたいなもんだ。グルーヴを作り上げる指揮者。ファンキー・パーティーの司祭。と言ったところか。豪華な編成のバンドを従えていてもそのサウンドはシンプルかつソリッド。そのバンドの最高の演奏を引き出すための存在がJB、みたいな感じだ。

その統率力、カリスマ性がハンパない。ファンキー・シークエンスを延々続けていた演奏が突然展開する瞬間のかっこよさ。たまらん。

ロックやポップスの要素を一切含まない、純度100%のファンキー・グルーヴ。それにやられてしまいました。

最近ウィーキングしながら本作を聴いているので、人知れず「ヒット・ミー」とか呟いてしまう。

誰かに聞かれてしまっていないか心配だ。

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感想(1件)

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